2012年5月29日(火)
 上野の東京藝術大学大学美術館まで、高橋由一展の観覧に行ってきました。

 本特別展のタイトルにもあるように、高橋由一といえば日本における洋画の開拓者ですが、洋画でありながら日本画の要素も併せ持つ和洋折衷といったイメージを受けました。
 今回の目玉である「鮭」もその1つ。掛け軸を思わせるような縦長のキャンバスに描かれた油彩の荒巻鮭・・・何ともユニークです。

鮭

 この「鮭」は、「教科書に載っていた」と良く言われていますが、私は教科書で見た記憶はありません。私が学生の頃の教科書には採用されていなかったのか、それとも単に私が忘れてしまっているだけなのか・・・・。
 いずれにしても「鮭」は日本の洋画の先駆け作品として教科書以外の書籍で何度も目にしてきただけに、本物を見ることが出来て(それも3作品も同時に)嬉しかったです。
 これだけでも満足なのですが、本特別展では高橋由一作品が100点以上と見応えたっぷり。
 作風は全体的に薄塗り(前景のみ厚塗りで後景は薄塗りというのも一部ありましたが)で、「これは水彩画?」と思えるような油彩も多く見られましたが、これも若い頃に狩野派に学ぶなど日本画にも慣れ親しんできた影響でしょうか?
 風景画は、どことなくターナーとイメージが重なる気がしました。肖像画は光の濃淡を強調している印象でレンブラント風?
 洋画の普及に努めた高橋由一の特別展と、同時期に洋画排斥・日本画擁護論を唱えたフェノロサが深く関係したボストン美術館の特別展(国立)が隣り合って開催されているというのは面白いですね。

花魁

花魁


芝浦夕陽

芝浦夕陽


鴨図

鴨図


甲冑図(武具配列図)

甲冑図(武具配列図)

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 2012年5月27日(日)
 良い天気でしたので、サイクリングを兼ねて府中市美術館へ。現在開催中の「イメージの叫び パワー・オブ・創作木版画」を観覧してきました。

イメージの叫び

イメージの叫び パワー・オブ・創作木版画

 地方の美術館なので、そうそう大規模な特別展ばかりを開催することは出来ませんが、府中美術館ではいつも知恵を絞ってユニークな企画展を実施しています。今回もその好例の1つ。ローテーションの谷間的な地味な企画ですが、普段はあまりスポットライトを浴びることのない「創作木版画」の世界を楽しめる有意義なものでした。
 何と展示作品は生展示(ガラスケース未使用)。そのため、会場入り口で手渡されたマスク着用での観覧となりました。
 直接キャンバスに描く肉筆画と比較して、木版画ではいろいろと制限が多く自由度が低くなると思うのですが、今展示の「創作版画」の多くは、その制限を逆手にとって作品の魅力に変えているように思えました。木版画ならではの素朴な味わいを楽しみました。
 なお、この日は美術館の前では「大陶器市」が開かれていましたので、こちらも楽しみました。

大陶器市

大陶器市

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神代植物公園にて開催中の「春のバラフェスタ」へ行ってきました。

カリーナ

カリーナ

ゴールドマリー

ゴールドマリー

スーパー・スター

スーパー・スター

チャールストン

チャールストン

デスティニィ

デスティニィ

レッド・デビル

レッド・デビル

新雪

新雪

シャルル・ド・ゴール

シャルル・ド・ゴール

ゴールド バニー

ゴールド バニー

フィデリオ

フィデリオ

夕霧

夕霧

カナスタ

カナスタ

コンチェルティーノ

コンチェルティーノ

イサベル・デ・オルティツ

イサベル・デ・オルティツ

レディ・ヒリンドン

レディ・ヒリンドン

インターフローラ

インターフローラ

シャルダン・ドゥ・フランス

シャルダン・ドゥ・フランス

乾杯

乾杯

オレンジ・ジュエル

オレンジ・ジュエル

メルヘンケニギン

メルヘンケニギン

フリージア

フリージア

朝雲

朝雲

フラワー・ガール

フラワー・ガール

コモドーレ

コモドーレ

マジョリカ

マジョリカ

プチッツ・フォーリー

プチッツ・フォーリー

プリンセス・ドゥ・モナコ

プリンセス・ドゥ・モナコ

サン・フレーア

サン・フレーア

ダブル・ディライト

ダブル・ディライト

チャイコフスキー

チャイコフスキー

アンクル ウォルター

アンクル ウォルター

うらら

うらら

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 2012.5.18~2012.5.20
 今年の最大目標「ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)」に挑戦してきました。

 平地ですら100kmのウルトラマラソンまでしか経験したことがない私にとって、156kmの山岳レースというのは完全に未知の領域。「○○時間以内で走る」といったタイムの目標は全くなく、とにかく完走出来れば・・・という思いでした。

 開会式では実行委員長の鏑木毅さん他、スタッフの皆様の熱い想いが伝わってきて、モチベーションが上がりました。

UTMF開会式

UTMF開会式

 5/18 15:00 レーススタート
 特に作戦などはありませんでしたが、当面の問題として「最初の関門(A4すばしり:53km)まで13時間(当初は12時間でした)というのは結構厳しいのではないか」と思っていたので、元気な序盤のうちに貯金を作っておきたいところ・・・。

・スタート~A1(富士吉田市工業団地:18km)
 コース高低図によれば600~700m位の標高差がある区間ですが、多くが林道で勾配はさほどきつくなく、またフレッシュな状態なので結構走れました。
 ここまで2時間16分で、休憩後スタートしたのが17:30頃。パンフの「遅い選手」の参考タイムが19:05なので、1時間半の貯金が出来て少し気持ちに余裕が生まれました。

・A1(富士吉田市工業団地:18km)~A2(二十曲峠:31km)
 杓子山(1598m)までの900m近くの登りが前半では一番のハイライトでしょうか・・・。しかし、まだまだ疲れを感じる段階ではないのでバテることもなく順調に乗り切れました。ただ、この区間のスプリットタイム(A1での休憩含む)が約3時間で「遅い選手」の参考タイムとほぼ同じ。特にペースを落としたわけでもないのに・・パンフの参考タイムが信用出来なくなりました。
 この区間の途中からヘッドライト装着。夕暮れの富士山が美しい!

夕暮れの富士山

夕暮れの富士山

・A2(二十曲峠:31km)~A3(山中湖きらら:37km)
 石割山の登りでは、前を行くランナーのヘッドライトが蛍のよう点々と灯っていて、幻想的。その後はずっと下りで結構走れました。スプリットタイムは1:04程。
 A3でいただいた「マリモ汁」は何とも素朴な味(笑)。「マリモ」の団子を残してしまっている人が多かったみたいです。

・A3(山中湖きらら:37km)~A4(すばしり:53km)
 とにかく走れる所は走る、元気があるうちは走る・・・ということで山道に入るまでの3~4kmのロードで着実にタイムを稼いで・・・。
 この区間の山道はさほど厳しいコースではありませんが、スタミナ不足の私は早くもへばり始め・・・。50kmを超えるトレイル自体、1年に1回位しか走っていないので当然ですが。
 スプリットタイムは3時間ちょっと。やはり殆ど貯金は出来ず
 A4の「きのこ汁」は最高に美味しかったのですが、カロリー補給には不向きか?

・A4(すばしり:53km)~A5(富士山御殿場口太郎坊:61km)
 この区間は、富士登山競走の馬返しまでと似たようなコース。前半は舗装された一般道、途中からトレイルコースに入ります。トレイルコースでは富士山特有の「砂」に足を取られスタミナロス。もうバテバテで心配していた内臓系の体調不良が始まってしまいました。
 スプリットタイムはほぼ2時間。

・A5(富士山御殿場口太郎坊:61km)~A6(水ヶ塚公園:67km)
 A5で1時間程休みましたが体調は戻らず。これ以上休むわけにもいかないので無理してスタート。この区間は全て一般道だったのが幸い・・・途中で初めて「歩き寝」してしまいました。
 スプリットタイムは1時間50分。A5での休憩によるタイムロス
 少しでも食べておかなければ乗り切れないのですがA6エイドの水餃子を食べる元気もなく・・・ピンチは続きます。

水ヶ塚公園より望む富士山

水ヶ塚公園より望む富士山

・A6(水ヶ塚公園:67km)~A7(富士山こどもの国:76km)
 コース高低図によればこの区間はずっと下り。南富士エバーグリーンラインを勢いで下って行くだけ・・・との予想は見事に外れ、このレースそんなに甘くない!。大部分がトレイルコースで下りなのにスタミナロス
 スプリットタイムは1時間52分

富士山(こどもの国より)

富士山(こどもの国より)

・A7(富士山こどもの国:76km)~A8(西富士中学校:102km)
 ほぼ中間点となるA7でドロップバッグを受け取り、着替えをしてひと休み。1時間程の仮眠で復活!「さらら」という具だくさん汁が美味しくて元気が戻りました。
 ただ、この区間はとっても残念なコース設定。キツイ登りでも途中に眺望の開ける所があるなど「ご褒美」があることが山の醍醐味なのに、このコースは送電線の下道の細かい登り下りが連続する意味のないコース。楽なコースにしたくないというのであれば、ピークハント(例えば愛鷹山を登るなど)を加えれば良いと思うのですが・・・全く無駄なスタミナロス。
 スプリットタイムは5時間50分、A7の休憩を除けば4時間20分位。
 A8到着が19(土)11:53。予想よりもかなり早く到着出来、体はきついものの気持ち的には少し楽になりました。ここでも2時間程仮眠休憩。
 「富士宮焼きそば」は最高に美味しくて2杯いただきました。酸味のある粉(削り粉)が味を引き立てている感じ。食欲が戻っているのは良い傾向。

・A8(西富士中学校:102km)~A9(本栖湖スポーツセンター:129km)
 本レース最大の難関。きついの一言!
 最初の天子ヶ岳の登りは今コース最大の高低差ですが、休憩直後ということもあり何とかなりました。しかし、ここで相当消耗してしまったので、残りが長いのなんのって・・・いくつもある登り下りの連続で意識も朦朧。コースの厳しさに加え、STYのランナーと一緒というのがキツイ。A7地点スタートのSTYランナーはまだまだフレッシュな状態の上、私のA7スタートが7:30、STYは10:00スタートなので時間的に走力のある方々が多く、どんどん抜かれていきます。そのため、常に後ろを気にしながら道を譲りつつ・・・というのは結構しんどいものです。STYのランナーの方にとってもUTMFランナーは邪魔だったことでしょう。同時開催というのはどうなんでしょうかね?
 とぼとぼと進むものの、距離は稼げず時間だけが過ぎていく・・・途中から再び内臓系の体調不良に陥り、とにかく辛い行程。
 UTMF最高地点の毛無山の登りもきつかったですが、雨ヶ岳からの急斜面の下りが想像以上にハードでした。スリッピーで転倒しまくり。それと、最後の竜ヶ岳の登りが・・・普段であれば大したことのない登りなのですが、「もう後は下りだけかな」と思っている所だったので、精神的にきつく蓄積疲労や体調不良も重なり倒れる寸前でした。
 スプリットタイムは11時間54分。休憩を除いての約10時間は生き地獄でした。
 A9でも仮眠を1時間程とり、体調も少し復活。食欲も戻り「鹿カレー」をいただきました。このカレー、大量調理時にありがちな甘口ではなく、しっかり辛味が利いていて嬉しかったです。

・A9(本栖湖スポーツセンター:129km)~W1(鳴沢氷穴:142km)
 この区間は高低差も少なく、比較的楽でした。途中通過の青木ヶ原樹海の風景を楽しみにしていたのですが、まだ明るくなる前だったので良く分からないうちに終わってました。

・W1(鳴沢氷穴:142km)~ゴール(156km)
 五胡台の登りが最後の難関となりますが、ほとんどが車でも走れる道で勾配は厳しくなく、また「ゴールは近い」という精神的には楽な状態だったので、問題なく乗り切れました。最後は長かった道のりを噛みしめながら、ゆっくりと・・・スタートから42時間2分5秒、感動のゴールでした。

五胡台

五胡台(富士山ばかりでスミマセン)

全体を通して
・スタッフの方々の運営は素晴らしかったです。とても今回が初めてとは思えないものでした。
エイドでのボランティアの方々の心のこもったおもてなしは本当に嬉しく、元気をいただきました。混雑する本栖湖エイドでのきびきびした仕事ぶりなど感動ものでした。
 コース途中の案内の方々も皆親切で・・・こういったサポートがなかったら完走など出来なかったに違いありません。
・トレイルランナーの必須アイテムともいえるサポートタイツ。「ギアに頼るのはどうなのか?」という思いがあり、これまで頑なに拒んできたのですが、今回はさすがに厳しいと思い、CW-Xを初めて着用しました。結果、想像以上のサポート力に驚きでした。筋肉疲労はさすがに避けられないものの、1回も足を攣ることがありませんでした。
・パンフレットに大会スタッフの福田六花さんも書かれていますが、これだけの長い距離となると、やはり内臓の勝負となります。胃腸系が弱点の私にとっては何とも辛い所。ただ、途中2回陥った体調不良も休憩により和らいでくれたのはラッキーでした。
・この時期でも山間部の夜間は寒いです。昼は暑いくらいの天気でしたが、夜になるとぐっと冷え込みます。
「ルール上必携品だけど多分未使用だろう」と思いザックの一番下に入れていた雨具兼防寒具のゴアテックスに助けられました。特に疲れでペースが落ちる後半の山岳ステージ(A8~A9)では必須。
・完走率は70%超。想像以上の高さですが、天候が良かったことが大きいと思います。雨だったら、私も完走出来たかどうか・・・きっと途中で心が折れてしまったと思います。

 私にとっては完全にオーバースペックなコース。もう一度挑戦する気にはなれないです(少なくとも今は)。
 しかし、素晴らしい大会だったことは間違いありません。鏑木さんを始めとするスタッフの方々のご尽力には、唯々感謝するばかりです。
 日本を代表するトレイルレースとして、これからも続いて欲しいと願っています。

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 2012年5月5日(土)
 横浜美術館にて開催中の「マックス・エルンスト フィギュア×スケープ 時代を超える像景」を観覧してきました。いつものパターンで現地までジョギングで・・・。

 私は横浜出身なのですが、ここの美術館を訪れるのは今回が初めて。開館したのは1989年とのことなので、もう20年以上前・・・横浜博が開催された頃ですね。当時はみなとみらい地区なんて何もなかったような・・・今やすっかり様変わりしていて驚きでした。

横浜美術館

横浜美術館
(バックにはランドマークタワー)


 エルンストの作品は、昨年に国立新美術館であった「シュルレアリスム展」等で観覧する機会は何度もありましたが、単独でこれだけの作品を観覧するのは初めて。
 「ロプロプ」という名の怪鳥や、ドーナツ状の太陽などエルンストお馴染みの作品を含め100点以上。彼独特の不思議な世界を充分に堪能しました。
 中でも「嘘八百」という巨大な作品が素晴らしかったです。色合いが抜群で、しかも奥が深い作品で見れば見る程新しい発見があるような・・・しばし時間を忘れて見入ってしまいました。「ポーランドの騎手」という作品も魅力的でした。

 連休の真っ只中とあって、みなとみらい地区は大賑わい。展覧会もかなりの混雑を覚悟・・・だったのですが、意外にも空いていてゆっくり観覧出来ました。エルンストって人気無いんですかねえ。同じシュルレアリズムの画家でもマグリットやダリだったら、もっと集客力があるのでしょうが、エルンストも負けないくらい魅力的だと思います。

 余談ですが、昔桜木町駅の高架下に描かれていた落書き・・・ずっとキース・ヘリングの作品かと思っていたのですが、調べてみたらロコ・サトシさんという方のものだったとか。20年以上勘違いしていました。

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