2012年9月29日(土)
 地元の府中市美術館にて開催中の特別展「ポール・デルヴォー 夢をめぐる旅」を観覧してきました。
 キャッチコピーは「夢に、デルヴォー」。コピーが駄洒落とは母国ベルギーの関係者は怒らないのか?と心配になりますが、言い得て妙!確かにデルヴォー作品には夢に出てきそうな印象の強烈なものが多いですね。

夢に、デルヴォー

「夢に、デルヴォー」 コピーが駄洒落です

 
 
 初期は印象派や写実主義、表現主義の影響を受けたとのことで、ピサロ風の風景画など「これはデルヴォーの作品です」と言われない限りは絶体に分からないようなものを何点か見られたのは新鮮でした(他の画家にも良く見られる傾向ですが)。
 途中からは、まさにデルヴォーワールド全開の作品の数々。つぶらな瞳の無表情の女性たち・・・何故こんな所に、こんな恰好(多くは裸)で? どういう発想でこういった作品を生み出したのか、頭の中をのぞいてみたいと思いました。
 美術館いち押しの代表作は「夜明け」のようで、パンフレット等の表紙に使用されていますが、個人的には「トンネル」に一番惹かれました。「エペソスの集いⅡ」や「行列」もかなり好み。
 
 本展には墨や水彩で描かれた作品(習作)も多く出品されていました。普段、私はそういった作品は軽く流すように見ることが多いのですが、今回のデルヴォー作品は、それら素描画もとても素晴らしく、油彩画とはまた違った魅力を感じました。

 さて、今夜の夢にデルヴォーは出てくるのでしょうか?

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 2012年9月17日(月・祝)
 渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムの「レーピン展」を観覧してきました。
 この展覧会はとても評判が良いようで前々から行きたいと思っていたのですが、「暑いから」「出かけようと思ったら自転車がパンクしてた」等といった些細な理由で足が向かず伸び伸びになってしまっていました。この日も9月中旬ながらまだまだ暑かったのですが、そろそろ行っておかないと終わってしまうので・・・。
 会場の解説にありましたが、レーピンはレンブラントの影響を強く受けているとのことで、確かに肖像画等にはレンブラントを彷彿させる作品も見受けられました。ただ、単なるレンブラントのコピーなんてことはありません。全体としては「多彩で万能」といった印象を受けました。
 トルストイやムソルグスキーなど著名人・要人と交流を持ち彼らの肖像画を描いたかと思えば、船曳きや農民といった庶民の生活を題材にしたり、家族を愛情たっぷりに描いたり・・・。コサックや十字架行進など民族的な作品もあれば、社会風刺的なものもある。
 ロシアでは巨匠に当たるのでしょうか?こんな天才画家のことをこれまで知らなかったなんて恥ずかしい限りです。

休息 ― 妻ヴェーラ・レーピナの肖像

休息 ― 妻ヴェーラ・レーピナの肖像

 
あぜ道にて ― 畝を歩くヴェーラ・レーピナと子どもたち

あぜ道にて ― 畝を歩くヴェーラ・レーピナと子どもたち
モネの「日傘の女」風?

 
トルコのスルタンに手紙を書くザポロージャのコサック(習作)

トルコのスルタンに手紙を書くザポロージャのコサック(習作)

 
思いがけなく

思いがけなく

 
 きっと、まだまだ知らない素晴らしい画家がたくさんいることでしょう。今年に入ってからもシダネル、吉川霊華、そして今回のレーピン・・・こういう新しい発見をさせてくれる特別展を企画して下さる美術館の方々には大感謝です。

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2012年9月14日(金):3日目(最終日)
 6時前に穂高岳山荘を出発、最終日も天気は良好です。奥穂高岳への登りは最初が一番の難所で鎖や梯子の取り付けられた岩場の連続です。朝露で岩が濡れていたので足を滑らさないよう慎重に・・・。その後は左程厳しい登りはなく山頂には30分程で到達。「3m弱の差で日本2位の座を奪われた北岳の標高を抜くために、山小屋の主が建てた」とのエピソードで知られる巨大なケルンと祠が何とも印象的。
眺望も良く、超えてきた槍ヶ岳の姿もはっきり確認出来ました。

朝焼け(穂高岳山荘より)

朝焼け(穂高岳山荘より)

奥穂高岳山頂

奥穂高岳山頂

奥穂高岳山頂 巨大なケルンとその上の祠

奥穂高岳山頂 巨大なケルンとその上の祠

奥穂高岳山頂からの眺望 槍ヶ岳

奥穂高岳山頂からの眺望 槍ヶ岳

奥穂高岳山頂からの眺望 ジャンダルム

奥穂高岳山頂からの眺望 ジャンダルム

奥穂高岳山頂からの眺望 笠ヶ岳

奥穂高岳山頂からの眺望 笠ヶ岳

 「この辺りで槍も見納めか」と名残惜しみつつ下山を開始。途中、紀美子平に荷物を置いて、前穂高岳へ寄り道。ここの登りもやはり岩場でしたが、これまでに超えてきた北穂高等と比べれば大したことはありません。もっとも、同じ前穂高岳でもバリエーションルートの東壁は井上靖の小説「氷壁」の舞台となった難コースですが・・・。前穂高岳の山頂にはサルがいました。ひょっとすると日本最高所に生息するサル?

前穂高岳山頂

前穂高岳山頂 後ろは奥穂高岳

前穂高岳より乗鞍・御嶽山を望む

前穂高岳より乗鞍・御嶽山を望む

前穂高岳東壁

前穂高岳東壁

前穂高岳山頂にサルが・・・

前穂高岳山頂にサルが・・・

 この後は下るのみ・・・標高が低くなるにつれて段々と暑くなってきますし、眺望も望めなくなるし、虫がまとわりつくようになる。下りはあまり楽しいとはいえません。仕方がないことですが・・・。
平日でも上高地は観光客で賑わっていました。この人たちの大部分は登山をすることもなく帰ってしまわれるのでしょう・・・上高地の景色も良いけれど、山ヤからすれば何とももったいない。

上高地(河童橋付近)

上高地(河童橋付近)

上高地(大正池)

上高地(大正池)

 今回の山行は天気にも恵まれて最高なものとなりました。次回はジャンダルム・西穂高岳方面への難ルートにも挑戦したいです。槍ヶ岳・穂高連峰は本当に素晴らしいコースで、個人的には百名山を全て制覇する時間があるならば、ここを何十回も訪れたいですね。

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2012年9月13日(木):2日目
 山小屋は朝が早い。登山客の方々は4時くらいから行動し始めるので、その音で私も起床。天気も良いので、ヘッドライト着用でご来光を仰ぎに再び槍ヶ岳山頂へ。山頂は風も弱く思った程寒くはなかったので、しばらく滞在して東の空が段々と明るくなる様を眺めていました。展望もバッチリでこれから向かう穂高連峰の姿もくっきり。

夜明けのグラデーション

夜明けのグラデーション(槍ヶ岳山頂より)

ご来光

槍ヶ岳山頂にてご来光を仰ぐ

槍ヶ岳山頂からの眺望(1)

槍ヶ岳山頂からの眺望 北方向(立山など)

槍ヶ岳山頂からの眺望(2)

槍ヶ岳山頂からの眺望 穂高連峰(右上に乗鞍・御嶽山)

槍ヶ岳山頂からの眺望(3)

槍ヶ岳山頂からの眺望 北西方向(水晶岳など)

槍ヶ岳山頂からの眺望(4)

槍ヶ岳山頂からの眺望 笠ヶ岳など(眼下に槍ヶ岳山荘)

 朝食を済ませて6時半頃に山小屋を出発。南岳までは尾根伝いに進む普通の山道。天気が良いので気分も最高です。

大喰岳より望む槍ヶ岳

大喰岳より望む槍ヶ岳

南岳より穂高連峰を望む

南岳より穂高連峰を望む

 南岳山荘を超えると、いよいよ大キレットの始まり!左右とも絶壁の狭い尾根を進みます。今では鎖や足場が設置されていて、昔と比べれば随分安全になっているのでしょうが、落ちればアウトなので仮に足を踏み外しても両腕で体を支えられるような体勢をとりつつ慎重に進みました。雨や霧、あるいは強風の時などは怖いんだろうなあ。キレットを超えた後は北穂高岳山頂までは岩登りの連続。北穂高岳は登山の醍醐味を味わえる充実度の高い山だと思いました。何で百名山に選ばれていないんだろうか?それどころか、200名山、300名山にすら選定されていません。「穂高岳」として一括りにされてしまっているのでしょうか?

大キレット

大キレット 両側とも崖です

大キレット(長谷川ピーク付近)

大キレット(長谷川ピーク付近)

 北穂高岳山頂の山小屋で一休みの後は涸沢岳へ向かうつもりが、コースを間違えて涸沢小屋の方へ下ってしまいました。前を行く団体さんにつられてしまって・・・。途中で間違いに気づいたのですが、来た道を引き返すのもつまらないので一旦涸沢小屋まで下りて、ザイテングラート経由で穂高岳山荘まで登り返すルートに変更。疲れていたら奥穂高を諦めてそのまま下りてしまったかもしれませんが、体力も時間も充分に残っていましたし、何より登りは楽しいので・・・。山荘到着後は、荷物を置いて登り逃した涸沢岳の山頂へ・・・しかし槍ヶ岳同様に午後になるとガスが多くなるようで眺望は望めず。

涸沢小屋で昼食休憩

涸沢小屋で昼食休憩

槍ヶ岳山荘のお弁当

槍ヶ岳山荘のお弁当

涸沢付近

涸沢付近

涸沢岳山頂

涸沢岳山頂

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2012年9月12日(水)から9月15日(金)までの3日間、遅めの夏休みを取って槍ヶ岳・穂高連峰を縦走してきました。

2012年9月12日(水):1日目
 まずは槍ヶ岳へのルート選択ですが、今回が初めてということもあり最も易しい槍沢ルートで登ることにしました。ホントは中房温泉からの表銀座ルートが第一希望だったのですが、ここまでの直行バス「毎日アルペン号」は週末しか運行していないので、こちらは別の機会に・・・。
 槍沢ルートのスタート地点、上高地までは夜行の「さわやか信州号」を利用。ぐっすりとは眠れませんし首が疲れますが、ここ2ヶ月で3回目の夜行バスなので、もう慣れました。
 バスは予定よりも30分位早く上高地に到着し、5時半頃に登山開始・・・といっても、しばらくは殆ど平坦な道が続きます。

上高地

上高地

明神岳

明神岳

 横尾までは槍ヶ岳の姿は全く見えません。山岳地図によれば、横尾を過ぎてしばらく行った辺りに槍見河原という槍ヶ岳の見える場所があるようなのですが気が付かず。槍沢ロッジの所で、ようやく槍の姿を確認出来た時には嬉しかったです。その後は手前の山に隠れて見えなくなったり姿を現したりの繰り返しですが、見える度に大きくなってくるのでモチベーションが上がります。
 天狗原分岐からは天狗池を経由するコースで行こうかと思ったのですが、途中でコースを見失い全然違う所に出てしまったため、結局1時間位ロスした末に天狗原分岐に戻ってノーマルルート(殺生ヒュッテ経由)で行くことに・・・。後で聞いた他の登山客の方の話によれば「天狗池は別にどうってことのない所」とのことなので、まあ良いでしょう。天候が良く時間にも余裕がある時には、道に迷うのも登山の楽しみの1つと思っています。

槍ヶ岳(槍沢ロッジ付近)

槍沢ロッジ付近にてようやく槍と対面

ミヤマトリカブト

ミヤマトリカブト

槍沢ルート景色

セガンティーニの絵の中に入り込んだような気分

槍ヶ岳

槍ヶ岳(ルートを外れてしまった時に撮影)

 1泊目の槍ヶ岳山荘には12時半位に到着したので、所要時間は7時間程度。コースロスがあっても、予定よりもかなり早く着きました。ここまでは特に難路もなく普通の山登りでした。このコースのピストンであれば、十分日帰り圏内です。実際、軽装備のトレランでの日帰りと思われる方に会いました(1人だけですが)。
 山小屋で昼食タイム。メニューには牛丼や焼き鳥丼などもありましたが、やっぱり定番はカレーでしょう!

槍ヶ岳(殺生ヒュッテ手前)

槍ヶ岳(殺生ヒュッテ手前)

昼食の山小屋カレー

昼食の山小屋カレー

 昼食後、槍ヶ岳山荘に荷物を置いて山頂へ出発。ここからは一気に急峻となり岩登り。難所には鎖や梯子が設けられているので特に技術がなくても登れますが、高所恐怖症の人はきついかも。ガスが出ていて山頂からの展望は今一つ。午後になるとガスってくるのは仕方がないですね。翌日の朝に期待

穂先への登り

急峻な穂先への登り・・難所には梯子が

槍ヶ岳山頂

槍ヶ岳山頂

槍ヶ岳山頂からの眺望

ガスが出て山頂からの展望は今一つ

槍ヶ岳山荘

眼下にはこの日に泊まった槍ヶ岳山荘

写真左側の突起は小槍

写真左側の突起はアルプス1万尺の歌詞に出てくる「小槍」

常念岳

常念岳

 

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