2013年6月26日(水)
 江戸東京博物館にて現在開催中の特別展「ファインバーグ・コレクション展 ―江戸絵画の奇跡―」を観覧してきました。
 平日でしかも天気は雨だったのにもかかわらず、結構混んでいました。どうも絵画鑑賞に来たというよりも「ツアーに組み込まれた観光地の1つとして訪問した」という方が多いような印象。昨秋の川村清雄展の時もそうでしたが、各展示作品に解説がついていて親切で分かりやすいです。この辺もツアーで来られるお客さんに配慮されてのことなのでしょうか・・・。

 出展作品は良作揃いでしたが、「江戸絵画の奇跡」と謳うのは大げさなような・・・府中市美術館の「かわいい江戸絵画」の方がやや良かったくらい。個人的な今回の1番は中林竹洞の「四季花鳥図」。あと、円山応挙の作品(3点)はどれも素晴らしいと思いました。
 琳派や伊藤若冲の作品は良いことは良いのだけれど、スペシャルではないかなあ・・・といった感想。
 今回は近くに出かけた次いでだったので有意義でしたが、わざわざ本展覧会を観覧するために遠征するほどではないかな。

柿に目白図

柿に目白図
(酒井抱一)

四季花鳥図(春)

四季花鳥図 -春-
(中林竹洞)

孔雀牡丹図

孔雀牡丹図
(円山応挙)

 余談ですが今回最も強いインパクトを受けたのが、帰りにランチで寄った両国駅そばの喫茶店「ニューストン」のオムライス。価格は790円(コーヒーをつけても980円)と普通ですが、味の方が・・・・。

ニューストンのオムライス

喫茶ニューストンのオムライス(790円)


 パッと見「これは作り置きをレンジでチンしたものなのか?」といった印象でしたが、その通りの、いやむしろ想像を超えるものでした。
 フードコート等のオムライスの方がはるかに上。コンビニのレベル・・・といってはコンビニに失礼。昔1回食べたきりの冷凍オムライス(安いやつ)がこんな感じだっただろうか?メインの不味さとの比較からなのか、添えられたミックスベジタブル(こちらは間違いなく冷凍)が美味しいのなんのってw
 とにかくお店ではなかなか遭遇出来ないレベルです。食べログ等で見る限り、お店の評判は特に悪くはないようなので、きっとオムライスだけが特別のハズレメニューなのでしょう。
 話のネタになるので、そういった意味では中途半端な味のものより価値ありですw

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 2013年6月9日(日)
 府中市美術館の企画展「近代洋画にみる夢 河野保雄コレクションの全貌」を観覧してきました。
 当企画展は福島県立美術館との共同企画で、両美術館に収蔵・寄託されている河野保雄氏が収集した作品約250点を一挙公開するというもの。出展作品の半分近くは府中市美術館所蔵なので、当美術館常連(?)の私にとっては常設展の拡大版といった趣でした。
 大きな目玉となるような有名な作品もない地味な展覧会ですが、なかなか侮れない内容の濃さ。特に長谷川利行の作品(16点程)をまとめて見られたのは嬉しかったです。あの、投げやりな感じの雑なタッチ・・・結構好きなんですよね(笑)

カフェの入り口

カフェの入り口
(長谷川利行)

晴子像

晴子像
(椿貞雄)

黒の窓

黒の窓
(瑛九)

パリ ブルバール パスツール

パリ ブルバール パスツール
(児島善三郎)

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 2013年6月8日(土)
 自宅から15km程、ウォーキング圏内(?)の町田市立国際版画美術館へ。
 地図で見ると町田街道から当美術館への道はカーブしているので丘の上にあるのかと想像していたのですが、実際はその逆で谷間にありました。閑静で環境の良い所です。

町田市立国際版画美術館

町田市立国際版画美術館


 現在開催中の展覧会は「空想の建築―ピラネージから野又穫へ―」。空想の建築といっても、遺跡や資料に基づいて描かれたものから、完全な想像の世界の建築物までいろいろ。
 ナポレオンがエジプト遠征で得た資料をもとに出版された「エジプト誌」は、どこまでが「現実」でどこからが「空想」なのか分からなくなるような絵が多く、見ごたえありました。古代ローマの様子を描いたピラネージの作品は、遺跡を元にしているのでしょうがデフォルメされた感じで何とも面白いです。野又穫の描く建築物は完全な空想の産物。昔に楽しんだゲーム「MYST」の世界に入り込んだような気分になりました。
「エジプト誌」より

「エジプト誌」より


古代アッピア街道とアルデアティーナ街道の交差点

古代アッピア街道とアルデアティーナ街道の交差点
(ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ)


 当美術館は浮世絵も数多く収蔵しているようなので、それらが展示される時に再訪しようと思います。

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 2013年6月1日(土)
 今年はかなり早めの梅雨入りとなりましたが、この日は朝から良い天気だったので、世田谷美術館と五島美術館をはしごで観覧してきました。
 
 まずは砧公園内にある世田谷美術館へ(昔はこの「砧(きぬた)」というのが読めませんでした)。「暮らしと美術と高島屋」展を観覧。

世田谷美術館

世田谷美術館


 竹内栖鳳や上村松園、梅原龍三郎など高島屋の所蔵する名作の数々・・・中でも児島善三郎の「薔薇」やラグーザ・玉の「夏バラ」を所蔵・展示するあたりいかにも高島屋らしくて良いですね。でも、これだけでは普通の展覧会と大差なく「百貨店」を取り上げる意味がない・・・当展覧会の見どころは何といっても昔(1912年~1940年)のポスターです。
 「乃木将軍と旅順開城大展覧会」「世界に輝く わが潜水艦展覧会」「テレビジヨン完成発表会」など、時代を感じさせるものばかりで興味津々。
 「お買物は全館冷房の高島屋へ」というコピーには思わずニンマリ・・・これは戦前に限った話ではないでしょう。私も学生時代は部屋に冷房などなかったので、猛暑の日には「避暑」で百貨店や本屋さんなどによく行ったものです。
 「大阪で富士登山が出来る 富士山大展覧会」というのもありましたが、一体どういう博覧会だったのでしょうか?
「富士山大展覧会」ポスター

「富士山大展覧会」ポスター


「世界一競べ博覧会」ポスター

「世界一競べ博覧会」ポスター


 また、高島屋では1926年からの5年間「百華新聞」というのを発刊していたとのことで、その紙面の展示もなかなか興味のあるものでした。
 その他、美しい染織品も充実・・・元々が木綿商・木綿呉服商ですし、衣服は百貨店の主役ですからね。昔の店舗のジオラマ等もあり、視点がユニークで楽しめる展覧会でした。
 
 その後、上野毛にある五島美術館へ。徒歩で移動しましたが30分程度でした。
五島美術館

五島美術館


 国宝を5点も所蔵している当美術館。中でも源氏物語絵巻(五島本)は有名ですが、現在開催中の展覧会は「近代の日本画展」で、残念ながら源氏物語絵巻を含め国宝展示はなし。それでも、横山大観、竹内栖鳳、橋本雅邦、川合玉堂 etc・・・・名作揃いでした。個人的には前田青邨が一番。
 そして五島美術館のもう1つの特長は、広大な庭園。 「東京の一等地の傾斜地を丸々購入して庭園にしてみました」といった趣向・・・さすがは東急グループの創設者・五島慶太、やることがデカイです。この庭園、傾斜地にあるところがミソで坂を生かした造りになっているように思いました。おそらく、始めからそれを狙ってこの場所を選んだものなのでしょう。すぐ脇を東急の電車が通過するのも、この庭園に限ってはかえって魅力的。
 今度は源氏物語絵巻が展示される時に再訪したいです。
五島美術館 庭園

五島美術館 庭園


五島美術館 庭園

五島美術館 庭園


五島美術館 庭園

五島美術館 庭園

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