2015年1月31日(土)
大津絵を見に行って以来、ほぼ1年ぶりに町田市立博物館へ。「博物画の鬼才 小林重三の世界 ―鳥学と歩んだ画家―」を観覧してきました。

「博物画の鬼才 小林重三の世界 ―鳥学と歩んだ画家―」ちらし
館内の解説にもありましたが、小林重三は「その名前は知らなくても、彼の描いた鳥の絵は誰でも見たことがある」鳥類画家。確かに見覚えがあるような・・・。
普段は図鑑に描かれた絵を芸術として見るようなことはありませんが、こういった展覧会の形で作品として原画を改めて観覧してみると、素晴らしい出来で見入ってしまいます。
前・後半で展示替えが行われるようですが、これは作品点数の多さ故ではなく展示スペースの狭さ故ではないかと思われます。市区町村の博物館ですから、これは仕方がないですね。
観覧は30分程度で終えてしまいましたが、何といっても嬉しいのが充実した図録。たっぷり収録されて1,500円とリーズナブル。まさに「図鑑」なので、自宅でじっくり楽しめます。
あまり告知されていないので注目度は低いようですが、本展は穴場展覧会としてお薦めです。
3月1日(日)まで

コジュウカラ 他

ウズラ

ヤツガシラ
2015年1月24日(土)
少し遅めですが、本年初の美術館詣はパナソニック汐留ミュージアムへ。先週から始まった「パスキン展」を観覧してきました。

「パスキン展」ちらし
日本でのパスキンの回顧展は16年ぶりとなるそうです。私にとってパスキンは「エコール・ド・パリの画家の1人」といった程度の認識で、これまでに何枚かは観覧しているはずなのに特に印象に残っていませんでした。それだけに個人的な好みに合うかどうか期待半分でしたが、想像以上に良いものでした。
もともとは挿絵画家で、油彩はほとんど独学だったそうですが、その油彩が素晴らしいものばかり。
1920年代後半の作品に多く見られる「真珠母色」と呼ばれる乳白色はパスキンの代名詞となっているそうです。それらの作品コーナーは色彩が統一されていて、入った瞬間に「うわぁー」と声が出るほどに強い印象を受けました。同じエコール・ド・パリの友人であった藤田嗣治に似た色合いですが、藤田嗣治作品と比較すると白の主張は弱く柔らかい感じですかね。
他の時期作品も良作揃い。挿絵出身だけに素描画も見どころ豊富でした。中でも「サロメ」を描いた素描画が何点か出品されていましたが、これがコミカル(シニカル?)なもので・・・私にとってサロメといえばモローの神秘的な作品が真っ先に思い浮かぶ題材なので、その印象とのギャップを楽しめました。
パスキンは45歳で自殺してしまったとのこと。モディリアーニや佐伯祐三、ユトリロなど、この時代にパリに暮らした画家には破滅的な人生を歩んだ人が多いような・・・そういう時代背景だったのでしょうか?
前回開催のジョルジョ・デ・キリコ展は入場制限を実施するほどの大盛況だったようですが、本展は結構空いていました。今のところメディアではあまり紹介されていないようなので、まだ認知度が低いのかもしれません。素晴らしい展覧会ですし、また大好きな美術館でもあるので今後多くの観覧客で賑わって欲しいものです。3月29日(日)まで

テーブルのリュシーの肖像

椅子にもたれる少女

チョコレート
昨年に引き続き、今年もジョギングで「七福神めぐり」をしてきました。前回は日野市でしたが、今回は八王子市にしました。実際には従来の七福神+吉祥天の「八福神めぐり」です。八王子の八に引っ掛けたものなのでしょうかね?
日野市の七福神めぐりよりもコンパクトにまとまっているので、徒歩でも半日くらいで巡れると思います。色紙が300円で朱印料が200円×8、計1,900円。
特に巡る順番は決まっていません。私は、本立寺→金剛院→吉祥院→宗格院→了法寺→善龍寺→信松院→伝法院というルート。3番目に巡る予定だった信松院を飛ばしてしまったため遠回りになりましたが、まあジョギングなのでその分良いトレーニングになりました。
伝法院を一番最後にしたのは、ここのすぐ近くにお気に入りの洋食店「お茶楽久」があるからです。食べログでは日曜日は定休日と記載されていますが、日曜日でも開いています。お正月はお休みかもしれないので、事前に確認しておいた方が良いかと思いますが、この伝法院をゴールにしてお茶楽久でランチという工程がお薦めです。
私の場合、ろくにお参りもせずスタンプラリーのような感覚で楽しんでしまいましたが、まあ罰が当たるようなことはないでしょう・・・多分^^;

本立寺(毘沙門天)

金剛院(福禄寿)

吉祥院(吉祥天)

宗格院(寿老尊)

了法寺(新護弁財天)

善龍寺(走大黒天)

信松院(布袋尊)

成田山伝法院(恵比寿天)

「お茶楽久」 伝法院のほぼ向いです。

オムライス(¥900)

七福神めぐり色紙
七福神と書かれていますが、中央には8人の神様が描かれています。