今回の旅行での都市間移動には全て飛行機を使いました。タクシーブルースと呼ばれるミニバスでの移動の方が圧倒的に安上がりですし、マダガスカルの醍醐味を味わう上ではせめて1回くらいは体験したかったのですが、今回はゆっくり陸路で移動する時間的余裕がなく断念。まあ、仮に時間があったとしても、安全上の理由で現地事務所から夜間移動が禁止されているので、どっちにしてもディエゴスアレスやムルンダバのような遠い都市に行く際にタクシーブルースは利用出来ないのですが・・・。
 マダガスカルにはLCCは存在しないので、国内便はマダガスカル航空の独占状態。それ故ディスカウントが全くなく、高くつきますが仕方がありません。

 ディエゴスアレスの次はムルンダバへ、直行便はないのでアンタナナリヴ乗り継ぎの当日移動。マダガスカル航空は欠航や遅延が頻発との噂で、実際アンタナナリヴからディエゴスアレスへ移動した際は1時間半遅れ。アンタナナリヴ→ムルンダバ便は週3くらいの運航で「この便を逃すと日程的にもう行けない!」というリスキーな計画でしたが、この日は運よく時間通りの運航で無事ムルンダバへ到着出来ました。

 ムルンダバの目的は、もちろんバオバブ街道。空港で声をかけてきたガイドさんに、
 ・夜まだ暗いうちにホテルを出発→サンライズバオバブ鑑賞→キリンディ森林保護区を探索
   →各種バオバブ→サンセットバオバブ鑑賞
 という定番の日帰りツアーを組んでもらい、到着翌朝に出発。

 夜明けのバオバブ街道は早起きして見に行くだけの価値は充分ありました。私は山属性の人間なので、これまでに見てきた朝の絶景といえば槍ヶ岳山頂など山の風景ばかりでしたが、この夜明け+バオバブの組み合わせは絶妙、山とはまた違った魅力がありました。
  
 次の目的地キリンディ森林保護区へはバオバブ街道から1時間半くらい。道は舗装されておらず、かなり荒れている所もありました。マダガスカルの道は、どこもこんな感じなのでもう慣れました。
 ここでの主な目的はキツネザルです。これまでに行ったアンカラナ特別保護区とアンバー山国立公園では思ったほど見るチャンスがなかったので・・・。
 キツネザルは夜行性のものが多いので、本当はここに宿泊してナイトサファリをする方が沢山見られるそうですが、そこまでキツネザルにこだわっているわけではなく、あくまでもメインはバオバブなので、朝からの2時間ほどの探索で充分です。

 運が良かったのか、それとも普通のことなのかは分かりませんが結果的にシファカを含め3種類のキツネザルが見られました。その他、綺麗な鳥に出会うチャンスにも恵まれたので満足でした。どうも私は哺乳類よりも鳥類に興味があるらしい・・・。
 また、キリンディはフォッサというマダガスカル最大の肉食動物が見られることでも有名らしいのですが、森の中では会えず。ただ、食べ物を求めてか公園入口のロッジ周辺をうろついているフォッサを見ることは出来ました。

 その後は「愛し合うバオバブ」など数箇所のバオバブの名所を巡りましたが、夕暮れまでの時間が結構長く、またそんなに沢山行く場所があるわけでもないので、かなりダラダラした行程となりました。
 いろいろ案内してもらったのですがバオバブ三昧に段々飽きてきてしまい、「もうサンライズバオバブを見たし、夕暮れも同じような風景だろうから別に見ずに帰ってもいいかなあ」なんて思ったりもしたのですが・・・帰らなくて良かったです。サンセットバオバブは格別でした。
 夜明けのバオバブも最高ですが、太陽とバオバブ街道の位置関係的に夕暮れの方がより魅力的に感じました。夜明けと夕暮れのどちらか1つと言われれば夕暮れの方を選びますが、季節によって異なるかもしれません。
  
 当初計画に「ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区」が事務所から却下(渡航禁止)された時には、「飛行機が毎日飛んでなくて不便なムルンダバ行きは辞めて他の所行こうかなあ」と思いかけたのですが・・・。
 行って良かったです。やはりマダガスカルに行く以上、バオバブ街道は外せないと思います。

夜明けのバオバブ(1)

夜明けのバオバブ(1)


夜明けのバオバブ(2)

夜明けのバオバブ(2)


夜明けのバオバブ(3)

夜明けのバオバブ(3)


夜明けのバオバブ(4)

夜明けのバオバブ(4)


夜明けのバオバブ(5)

夜明けのバオバブ(5)


アカオイタチキツネザル

アカオイタチキツネザル
(キリンディ森林保護区)


ベローシファカ

ベローシファカ
(キリンディ森林保護区)


アカビタイキツネザルorチャイロキツネザル

アカビタイキツネザル。チャイロキツネザルかも?
(キリンディ森林保護区)


アカビタイキツネザルorチャイロキツネザル

アカビタイキツネザルorチャイロキツネザル。かなり近くまで近寄りましたが逃げませんでした。
(キリンディ森林保護区)


アカオオハシモズ

アカオオハシモズ
(キリンディ森林保護区)


マダガスカルシキチョウ

マダガスカルシキチョウ
(キリンディ森林保護区)


フォッサ

フォッサ。食べ物を求めてなのか、ロッジ周辺をウロウロ
(キリンディ森林保護区)


あくびをするフォッサ

あくびをするフォッサ
(キリンディ森林保護区)


愛し合うバオバブ

愛し合うバオバブ。2本のバオバブが絡み合っているかのような名前ですが、実際は1本が分岐したものです。


バオバブの花

バオバブの花。綿みたいな感じ。


フクロウ(マダガスカルコノハズク?)

フクロウ(マダガスカルコノハズク?)


マダガスカルサンコウチョウ(雄)

マダガスカルサンコウチョウ(雄)


バオバブ三昧

通常なら感動的風景なんですが、バオバブ三昧に少々飽きてきて・・・


バオバブ街道

バオバブ街道に戻ってきました。ここで夕暮れを待ちます。


バオバブへの落書き

バオバブへの落書き。残念ですが、日本語がなかったのは幸い。


バオバブ街道を歩く住民

地元の人々には見慣れた普通の風景なんでしょうね


夕暮れのバオバブ(1)

夕暮れのバオバブ(1)


夕暮れのバオバブ(2)

夕暮れのバオバブ(2)


夕暮れのバオバブ(3)

夕暮れのバオバブ(3)


夕暮れのバオバブ(4)

夕暮れのバオバブ(4)


夕暮れのバオバブ(5)

夕暮れのバオバブ(5)


夕暮れのバオバブと月

夕暮れのバオバブと月

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 アンカラナ特別保護区でツィンギーを見た翌日はアンバー山国立公園へ。こちらはディエゴスアレスの街から比較的近く車で1時間くらい。
 この辺りはマダガスカルでも最北端、南緯12度~13度に位置しているとあって気温が高く、6月であってもディエゴスアレスの街では半袖1枚で過ごせますが(私はマラリア対策で長袖着てましたが)、ここアンバー山は標高が高いこともあり街よりも10度くらい低いのだそうです。また、雨が多いこともあり、距離的にはさほど離れていないアンカラナ特別保護区とは植生もかなり異なるとのこと。緑豊かな森が広がっていて、快適なハイキングを楽しめました。
 もちろん、マダガスカルですから固有種の宝庫、珍しい動物・植物にもたくさん出会えました。
 
 その翌日、ディエゴスアレス周辺滞在の最終日(4日め)は、フランス山というディエゴスアレス湾を見渡せるスポットへ。こちらは山というよりも丘といった感じの所で、1時間程度で登れます。頂上付近には、19世紀にフランス軍によって築かれた砦の跡が残っています。頂上からの湾の眺めは抜群なので、きっと見張りにも適していたことでしょう。

緑あふれる森

緑あふれる森
(アンバー山国立公園)


マダガスカルヒメショウビン

マダガスカルヒメショウビン(カワセミの仲間)
ピンボケになってしまいましたが、この鳥に会えたのが一番嬉しかったです。
(アンバー山国立公園)


ハガタムラサキ

ハガタムラサキ
(アンバー山国立公園)


指乗りカメレオン(ヒメカメレオン)

指乗りカメレオン(ヒメカメレオン)
ガイドさんは世界最小って言ってましたが、最近近くの島で最小のカメレオンが発見されたらしいので、世界で2番め?
(アンバー山国立公園)


カメレオン

普通のカメレオンはマダガスカル中にいるので、発見しても「ああカメレオンね」って感覚になってしまいます(笑)
(アンバー山国立公園)


ファラノーク

ファラノーク(マングースの仲間)。結構レアな動物らしく、ガイドさんは興奮してましたが、私は鳥の方が・・・
(アンバー山国立公園)


ガジュマル

他の木に絡みつくように寄生するガジュマル
(アンバー山国立公園)


ガジュマル

寄生された木は朽ち果て、ガジュマルだけが残された状態
(アンバー山国立公園)


カムフラージュするヤモリ

カムフラージュするヤモリ。ガイドさんに言われてから、認識出来るまで3分位かかりました。答えは最後に
(アンバー山国立公園)


滝

滝。地元の方にとって神聖な存在なのだそうです
(アンバー山国立公園)


T字バオバブ

フランス山の麓付近に生えるT字バオバブ


フランス山・山頂から望むディエゴスアレス湾

フランス山・山頂から望むディエゴスアレス湾


ヌシ・ルンガ

ディエゴスアレス湾に浮かぶ島、ヌシ・ルンガ
神聖な島で、ここに入ることはタブーとされているそうです。


フランス山・山頂の砦跡

フランス山・山頂の砦跡


カムフラージュするヤモリ

カムフラージュするヤモリ【答】 (上の写真を横にして拡大)
(アンバー山国立公園)

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 ここまで職場の出勤日は皆勤で働いて来ましたが、赴任1年を前に初めて休暇を取りマダガスカルへ行ってきました。
 青年海外協力隊で任国外旅行先としてマダガスカルに渡航出来るのはモザンビーク隊のみなのですが、シニア海外ボランティアにはその縛りがありません。
 マダガスカルを選んだ1番の理由は「ツィンギーが見たい!」。以前に写真で見て以来、機会があれば行きたいと思っていた「ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区」。世界遺産にも登録されています。バオバブで有名なムルンダバから4WDで8時間くらい、ただし乾季でないと行けません。ということで、3月くらいから「6月に休暇を取るからね!」と職場で言い続けて日程調整し、乾季になるのを待っていたのですが・・・。
 
 JICAボランティアの任国外旅行には制限事項が多く、旅行の1ヶ月前までに旅行計画書を提出し現地事務所の承認を得る必要があります。そこで、計画書を作成し申請した所、不許可。安全上の理由でツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区は渡航禁止とのこと。パックツアーにも普通に組み込まれている所で特に治安が悪いという話も聞いていないのですが、厳し過ぎです。まあ、僻地なんで何かあった時にサポート出来ない、といった理由かもしれませんが・・・。多分、黙って行ってしまってもバレないでしょうが、万一何かあった時に他の隊員等に迷惑をかけてしまう(制限が更に厳しくなってしまう等)ので泣く泣く計画変更、代わりにもう一つのツィンギーのある最北端のディエゴスアレス周辺(こちらは渡航OK!)へ行くことにしました。
 
 こちらのツィンギーはツィンギ・デ・ベマラのものより規模は小さいのですが、その代わり通常のツィンギーの他、色の異なるレッドツィンギーもあります。この両方を見るツアーを現地(ディエゴスアレス)旅行会社に組んでもらいました。

 初日はレッドツィンギー。首都アンタナナリヴからの飛行機が1時間半遅れましたが、この日の日程には余裕があったので問題なし。当初は、初日ツィンギー(アンカラナ特別保護区)、2日めレッドツィンギーという計画で依頼したのですが、旅行会社が出したプランはその逆。結果、これが正解でした。さすが、飛行機が良く遅れることも含め現地の状況を良く知っているようです。

 ディエゴスアレスからレッドツィンギーの入り口となる村までが1時間くらい。「国道6号線」なので幹線道路のはずなのですが・・・一応舗装道路なのですが、あり得ないくらいの凸凹。道路って整備しないとこんなに荒れちゃうものなのかと実感しました。
 村からレッドツィンギーまでは完全にオフロード。4WDでないと絶対行けませんし、雨季だったら4WDでも難しいんじゃないかと思うようなコースでした。
 ただ、それだけの道を行く価値ありました。長い時間をかけて形成されたものなのでしょうが、不思議な光景でした。ツィンギーの形状は針山地獄を思わせますが、色が赤いと更にそのイメージが強くなります。

 2日めはアンカラナ特別保護区へ。距離的にはディエゴスアレスの街から100kmくらいなのですが、やはり道路が荒れ放題なので4時間くらいかかりました。マダガスカルには魅力的な観光地がたくさんありますが、点在している上に道路状況は何処でもこんな感じのようなので移動がネックですね。
 こちらのツィンギーの色はグレー。石灰岩で出来ているそうです。色は地味ですがレッドツィンギーよりも規模が大きいので、また違った迫力がありました。こちらの方が固そうなイメージなので、上を歩いた時より痛いのはこちらの方かな?。もちろん歩きませんが・・・。
 ここの見どころはツィンギーだけでなく、コウモリの住む洞窟探検の他、キツネザルや鳥、カメレオン等の動物を見られる機会も多くあり、約5時間のハイキングを堪能しました。

レッドツィンギー

レッドツィンギー(1)
赤い峡谷


レッドツィンギー

レッドツィンギー(2)
谷の下部にはトゲトゲの岩


レッドツィンギー

レッドツィンギー(3)
トゲトゲ部分。針山地獄のよう(見たことありませんが・・・)


レッドツィンギー

レッドツィンギー(4)
鉄分を多く含んでそう。貧血に効く?


レッドツィンギー

レッドツィンギー(5)
近くで見るとそんなに尖っていないです(でも尖ってないのはここだけなのかも?)


レッドツィンギー

レッドツィンギー(6)
トゲトゲの上にも植物が・・・逞しい生命力です


ツィンギー

ツィンギー。石灰岩で出来ているそうです
(アンカラナ特別保護区)


ツィンギーの谷間に架かる吊り橋

ツィンギーの谷間に架かる吊り橋
(アンカラナ特別保護区)


ツィンギー

ツィンギー。別アングルからの眺め
(アンカラナ特別保護区)


謎の昆虫

謎の昆虫。トンボの仲間?
(アンカラナ特別保護区)


カンムリキツネザル

カンムリキツネザル
(アンカラナ特別保護区)


マダガスカルサンコウチョウ・雌

マダガスカルサンコウチョウ・雌
(アンカラナ特別保護区)


色鮮やかなヤモリ

色鮮やかなヤモリ
(アンカラナ特別保護区)


何かを飲み込んでいる最中のヘビ

何か(蛙?)を飲み込んでいる最中のヘビ
(アンカラナ特別保護区)


コウモリ洞窟入り口

コウモリ洞窟入り口
(アンカラナ特別保護区)


コウモリ洞窟内側からの眺め

コウモリ洞窟内側からの眺め
(アンカラナ特別保護区)


おびただしい数のコウモリ

おびただしい数のコウモリ。鳴き声と臭いが凄かったです
(アンカラナ特別保護区)


光る鍾乳石

コウモリ洞窟。光る鍾乳石
(アンカラナ特別保護区)

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