赴任前は「アフリカに行ったら日本では見たこともないような食べ物がいろいろあるかも?」なんて思っていましたが、いざ来てみるとそうでもなく・・・。穀物に関してはメイズ(とうもろこし)やソルガム(きび)など日本では馴染みの薄いものがありますが、スーパーに売っている野菜や果物は日本でも手に入るものばかりです。それもほとんどが南アフリカ等からの輸入物。砂漠の国なので仕方ありませんが・・・。

 そんなボツワナの数少ない特産品がマルーラ。ウルシ科のフルーツでアマルーラというお酒の原料になります。とても発酵しやすく、木から落ちた実を食べたゾウやキリンが酔っぱらってフラフラになっている姿も良く見られるそうです。このマルーラはスーパーには売っていませんが、あちこちにマルーラの木があるのでシーズン(1、2月頃)には簡単に手に入ります。
 
 とはいえ、「許可なく実を採っても良いのか?」「木になっている実を採るのか、それとも落ちてる実を拾うのか?」など勝手が分からず、これまで入手出来ずにいました。そんな中、いつも近所に働きに来ている家政婦さんが「今日は仕事がなくて家に帰る交通費がないの」と言うので、「マルーラの実を採ってきてくれたら、それを買うよ」と提案したところ、喜んで採りにいってくれました。どうやら道端に生えている木の実は採っても良いようです。また、木になっている実は、まだ食べ頃ではなく、落ちたものを拾うのが一般的なようです。

 手に入ったマルーラでジャム作り。見た目的には梅に似ているので、梅ジャムと同じような感じで作れば良いかな?と思っていましたが、実際は梅とは随分異なり、想像以上に手間がかかりました。おそらく皮も食べられるのでしょうが、固くてジャムには適していない感じ。でも中は水っぽくて最初に皮をむいてしまうと中身が抜けてしまってジャムになりそうもないので、皮ごと柔らかくなるまで茹でた後に裏ごしする手法をとりました。裏ごし作業に約2時間、元の量が多かったのでジャムになりそうな分量は確保出来ました。それから砂糖を加えて1時間加熱、よやく完成しました。

 味の方は・・・野生種らしい独特の青っぽさがあります。不味くはないのですが、やはり苺やりんごなどのジャムには劣ります。人間の好みに合わせて品種改良を続けているフルーツに叶わないのは仕方がないですね。スーパーに流通しない理由も分かった気がします。ともかく、「ボツワナに来たからにはこれは試したい」と思っていたことの1つが実現出来ました。

マルーラの実

マルーラの実

マルーラジャム

マルーラジャム

コメント